安藤ゼミナールでは、契約と組織の経済学を学びます。まずは分析ツールとしてのゲーム理論を身につけた上で、現実の企業や組織を題材とした研究を行います。分かりやすくいうと、「うまい仕組みの作り方」について経済学の視点から考えていきます。
法政大学の附属中高から法政大学経済学部に進学し、東京大学大学院経済学研究科で2004年に博士号を取りました。大学教員としては、政策研究大学院大学の助教授や日本大学大学院総合科学研究科准教授などを経て、2018年より経済学部の教授になりました。専門分野は、契約理論、労働経済学、法と経済学です。
日本大学経済学部では労働経済論やミクロ経済学の講義を担当しています。
またゼミで学ぶ「うまい仕組み作り」の実践として、以下のような活動を行っています。
Website: munetomoando.net
Mail: ando.munetomo@nihon-u.ac.jp
ゲーム理論をしっかりと学んだ上で、マッチング理論など具体的な制度設計の手法を研究しています。現在は『情報とインセンティブの経済学』を輪読しています。また同時に、書籍の出版を目標とした共同研究についてテーマ設定の議論をしています。
2020年度の前期は、すべてZoomを利用したオンラインでの実施です。まずマッチング理論・社会選択理論・行動経済学・オークション理論などを具体例として、経済学で考える「うまい仕組み作り」について簡単に学びました。
またサブゼミでは、ゲーム理論を学ぶために神取道宏『ミクロ経済学の力』(日本評論社)のゲーム理論のパートを輪読しました。このサブゼミには3年生も参加して、2年生の報告にコメントをしています。
後期はオンラインと対面の併用でゼミを実施しています。現在は『ミクロ経済学の技』の練習問題を分担して解いています。
2020年度の前期は、まずゲーム理論の復習を行い、続いて行動経済学の基礎を学びました。教科書として、神取道宏『ミクロ経済学の力』『ミクロ経済学の技』(日本評論社)、また大竹文雄『行動経済学の使い方』(岩波新書)を利用しています。
現実の課題への応用として、自動車などのサブスクリプションサービスの設計、オンデマンド授業の先送り防止などについての調査や議論も実施しました。
現在は石田・玉田『情報とインセンティブの経済学』の輪読を通じて、契約理論への理解を深めています。
2019年度の前期は、まずゲーム理論を学びました。教科書として、安藤先生の教科書『ミクロ経済学の第一歩』(有斐閣)の12章と神取道宏『ミクロ経済学の力』(日本評論社)のゲーム理論のパートを輪読しました。また『ミクロ経済学の技』の練習問題を解きました。
その他に、安藤ゼミ主催で講演会を開催しました。具体的には、経済学部就職指導課の方に講師をお願いして、就職活動とインターンシップについてお話ししていただきました。
夏には合宿を実施しました。日本大学軽井沢研修所において、マッチング理論について学び、Gale-ShapleyアルゴリズムをRを用いて実際に計算できるようになりました。また日本大学経済学部のゼミナール入室試験を学生満足度を高める視点から改革することを目的として、Gale-Shapleyアルゴリズムを導入する際の課題について検討しました。
後期は、まず企業の視点から利潤最大化につながる価格設定の手法を学ぶために、具体的な飲食店の価格設定を題材として価格差別について学びました。またオークションの理論を理解するために、チームに分かれて調達入札の実験を行うなど、グループワークやケーススタディにも取り組みました。